チャイナネット:中日関係は厳しい状況にありますが、環境分野は両国関係の切り口になると考えられます。それについてご意見をお聞かせください。
木村専務:環境に限らず、ビジネスの世界もそうですし、そして文化、教育、学術も同じだと思いますが、やはり交流を続けないと日本、中国、アジア全体が遅れていくと考えています。例えば、環境面において、ヨーロッパはすごく進んでいます。ヨーロッパ各国は協力し、古紙のリサイクルにしても、環境対策にしても、ヨーロッパ全体がやっています。
しかし、今は一国で経済や社会が成り立っているのではなく、広い世界と付き合いながら一国の経済を発展させていくという形になっています。もちろん、各国の国情や発展段階によって考え方は違いますが、各国の経験を共有しながら進めるべきだと思います。その中でも、環境はひとつの大切な切り口だと思います。特にアジアは人口が密集し、アメリカのように資源を使い捨ててはいけません。特に日本は狭い国ですし、うまく経済と環境を両立させないと発展できなかったです。中国の大都市も人口が密集していますが、欧米型の使い捨てより、うまく循環させるほうが合っています。そういう点から見れば、日中両国は交流する価値があると思います。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年9月18日