中国の習近平国家主席は10日、人民大会堂において、アジア太平洋経済協力(APEC)会議非公式首脳会議に出席するため北京を訪れていた日本の安倍晋三首相と会談した。安倍昭恵夫人も民間外交を積極的に展開した。まず、60人の中国人学生と、ビュッフェ形式で会食した。その後、中国人に対して日本文化を紹介するイベントを見学した。環球時報が伝えた。
安倍昭恵夫人は、中国の学生たちとの会食中に、「みなさんは日本語が話せるのですか?日本を訪問した時は、何語で会話したのですか?」と尋ねた。中国の学生が「英語」と答えると、昭恵夫人は、「中国の学生さんの英語は素晴らしいですものね」と褒めた。日本での交流活動で印象深かったことについて話が及ぶと、ある中国の学生は、「日本人はとても勤勉で繊細。私たちが見習うべき点は多々あります」と話した。引率した教師は、「このような交流を通じて、中国の学生が、より視野を広げ、日本をより深く理解し、日本の長所をより多く学んでくれるよう望んでいます」と話した。昭恵夫人は、「多くの中国の学生さんが日本に来てくださって、中日両国の架け橋となるよう願っています」と述べた。
昭恵夫人は、10日午後3時40分ごろ、日本国際交流基金北京文化センターを訪れ、中国人に対して日本文化を紹介するイベントを見学した。ある中国の学生が「和服姿で畳に座る作法」を学んだばかりだと聞いた夫人は、とっさに「やってみてください」とリクエストした。だが、その学生が和服を着慣れていないことや、日本の「正座」の動作が中国の「跪く」動作に似ていることなどを考慮し、慌ててそのリクエストを撤回し、学生を呼んで立ち話を始め、イベントに参加した中国の学生に極めて好い印象を残した。
昭恵夫人が、「日本の何に最も興味がありますか」と中国の学生に尋ねたところ、「日本のドラマ」という答えが返ってきた。夫人が、さらに「どんなドラマ?」と続けると、中国の学生は「昼顔」と答えた。その答えを聞いた夫人は、一瞬驚いたような表情を浮かべたが、口を押えて笑い出した。「昼顔」は今夏放映された「不倫」をテーマとした人気ドラマだ。韓流ドラマの熱心なファンでもある昭恵夫人が、「いま、昨年大ヒットした『半沢直樹』を見ています」と話すと、中国の学生から「それは遅れてすぎです!」とツッコミが入った。夫人は大きな声で笑い、「親民路線」を大いにアピールした。イベントの最後に、夫人は日本の「ファーストレディ」としての立場を忘れず、「どんどん日本に来て、中日民間交流を深めてください」と中国の学生に呼びかけた。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年11月11日