安倍氏の衆議院解散、色めき立つ議員たち 日本の安倍首相が衆議院解散の意向という情報が伝わり、衆議院議員は議席を失うことを懸念している。日本の政界は、混沌とした状態に陥った。安倍内閣の支持率はこのほど急激に低下しており、直近の調査では前月よりさらに下がり、45.5%に落ち込んだ。
焦る議員、与野党それぞれの思惑
日本関連情報を伝えるウェブサイト「日本新聞網」は14日、「安倍首相が衆議院解散の意向という情報が伝わると、日本の政界は混乱状態に陥った。衆院選で一部の議員が落選するため、議員は有権者の支持を集めるため奔走させられそうだ」と報じた。
安倍首相が衆議院解散を宣言すれば、すべての衆議院議員が議員資格を失い、次の選挙に出馬することになる。安倍首相が率いる自民党内でも、一部議員が落選すると分析されている。政治資金問題を起こした前経済産業大臣の小渕優子氏も、落選する政治家の一人になりそうだ。
衆議院解散により、今年9月に改造されたばかりの安倍内閣は「見張り番の内閣」になる。安倍首相が続投するのは間違いないが、一部の閣僚は衆院選後の内閣改造により交替となる。先ほど参議院外交防衛委員会で、「日中の4つの共通認識は国際的な法的拘束力を持たない」と発言した岸田文雄外相も、安倍首相に内閣から追い出される可能性が高い。
安倍首相は今月17日に、オーストラリアのG20首脳会議を終え帰国する予定だ。安倍首相は帰国後、連立政権を組む公明党の山口那津男代表と会談し、衆議院解散の日時を正式に決定する。現在得られている情報によると、安倍首相は19日もしくは21日に衆議院解散を宣言することになる。衆院選は、12月14日頃に実施される。
今回の解散は急な事態で、与野党は新たなマニフェストの作成、候補者の選択で混乱の中に陥っている。