・アベノミクスが袋小路に?
アベノミクスは2年間に渡り実施されているが、日経平均株価の上昇、雇用情勢の改善、輸出主導型企業の利益増の他に、称賛すべき成果をあげておらず、むしろ多くのリスクを生んでいる。大胆な金融政策は円安と物価上昇を起こし、一般庶民の負担を拡大し、生活の質を下げている。
「積極的な財政政策」により国の借金が膨らみ、次の世代に莫大な債務の負担が残された。安倍首相が就任してから2年内に、国の借金は997兆円から9月末の1038兆円に拡大した。
東京新聞は社説で、「アベノミクスは貧富の格差を拡大し、中産階級を減らした。GDPの6割以上を占める個人消費が伸び悩むのも道理だ。アベノミクスはすでに袋小路に入っている」と主張した。
経済情勢の悪化により、安倍首相は8%から10%への消費増税の計画の先送りを余儀なくされた。これは個人消費の拡大に有利で、日本経済に息つく間を与えるが、日本政府の財政赤字大幅削減の公約を危うくする。
日本の専門家は、「アベノミクスはすでに限界に達している。紙幣印刷を続け物価上昇を促し、政府債務を薄める他にできることはない。日本の財政再建目標の実現は、遠い先の話になった」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年11月21日