12月13日は中国初の南京大虐殺犠牲者国家追悼日です。午前10時、国家追悼式典が侵華日軍南京大虐殺殉難同胞記念館で行われました。中国の習近平国家主席が式典に出席し、演説を行いました。
初の国家追悼式典について、清華大学現代国際関係研究院の劉江永副院長は「南京大虐殺は日本侵略軍が犯した甚だしい罪の中で最も典型的な一例である。われわれは、南京での痛ましい歴史だけでなく、この国が受けた屈辱を忘れてはならない。抗日戦争中に、日本の帝国主義者による残虐な行為は中国全土に及んでいた。最終的に中国人民は戦争の勝利を得たものの死傷者3500万人という大きな代償を払った。8年間に及んだ抗日戦争の歴史は民族としての記憶の中で重要な位置づけとなるべきだ」と評価したうえで、「習近平主席の演説で『罪を否定することこそ重罪だ』とあったが、これは、侵略戦争の事実を覆そうとする人たちへの戒めの言葉である。同時に、歴史を否認する人を容認しないよう国際社会にも呼びかけている。さらに習主席は演説で日本の軍国主義者と日本国民を区別していた。世界平和を守るためには、日本国民を含む各国の人々に歴史の真相を知ってもらう必要がある」と述べました。
「中国国際放送局日本語版」2014年12月14日