日本の「女たちの戦争と平和資料館」は20日、東京でシンポジウムを開き、安倍政権が慰安婦問題の処理にあたって被害者の慰安婦の証言を無視していることを批判した。新華網が伝えた。
性暴力の訴訟に長年かかわってきた角田由紀子弁護士はシンポジウムで、「被害者の慰安婦の証言を採用しようとしない日本政府のやり方は理解し難い」と批判した。角田弁護士は、慰安婦の被害の記憶が十分にはっきりと残っているとすることは不可能だが、記憶の断片から正確な事実を推論することはできるはずだと主張する。
中国近現代史の研究者である石田米子氏によると、旧日本軍の性暴力の被害者の証言を偽りだとする人は決まって、被害女性の証言を聞いた経験を持っていない。こうした人々は、記憶がはっきりしていないことから証言の信頼性を問題視する一方で、実地調査を重視せず、当時の日本兵の伝聞を信じ、日本兵の証言の都合のよい部分だけを引用している。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年12月23日