第11回中国人の日本語作文コンクール 募集要項発表
初めて「日本語教師『総選挙』」をテーマに

第11回中国人の日本語作文コンクール 募集要項発表
初めて「日本語教師『総選挙』」をテーマに。 戦争終結から70年が経ちますが、日本と中国にとってこの戦争はいまだに暗い影を落としています。ですが、すでに戦争が遠い存在である世代の皆さんには、両国の明るい未来について考えてもらいたいと思うのです…

タグ: 日本語作文 コンクール 総選挙

発信時間: 2015-01-06 11:06:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

1月5日、日本僑報社・日中交流研究所は今年の「中国人の日本語作文コンクール」の実施要領と募集要項を発表した。11回目を迎える今回は、第二次世界対戦終了から70年という節目の年に開催されるため、両国の未来を担う自分たちの世代について考えてもらおうという趣旨により「日中青年交流について」と、さらに日中相互理解を深めるために、日本や日本人に対して不思議に感じたり疑問に思うことを書いてもらう「『なんでそうなるの?』」、そして、日々指導を受けている日本語の先生について綴ってもらう「わたしの先生はすごい」の3つのテーマが選ばれた。テーマの選択は自由で、1人につき複数作の応募も可能だ。

この日本語作文コンクールは、日本僑報社日中交流研究所が主催し、日本国外務省、在中国日本国大使館、中国日本商会などが後援。株式会社ドンキホーテホールディングス、東芝国際交流財団などが協賛(昨年の実績)、朝日新聞社をメディアパートナーとして行われる。

このテーマが選ばれたことについて、主催者の日中交流研究所の段躍中所長は、次のように述べている。

「戦争終結から70年が経ちますが、日本と中国にとってこの戦争はいまだに暗い影を落としています。ですが、すでに戦争が遠い存在である世代の皆さんには、両国の明るい未来について考えてもらいたいと思うのです。そこで、友好関係を築くために不可欠な両国民の交流、特に、将来を担う青年同士の交流について書いてほしいと思います」

「これまでのコンクールで、日本や日本人を高く評価する内容の作文は沢山寄せられてきましたが、今回は少し視点を変えて、日本について皆さんが理解できない部分を書いていただきたいと思います。その、日本に対する“疑問”や“不満”を、日中関係の改善や両国民の親近感を高めるために『日本への提言』としてまとめてください」

「毎年、多くの優秀な作文がコンクールに寄せられますが、これは、日々皆さんを熱心に指導しておられる先生方のお力が非常に大きいと思います。そこで、学生の皆さんには、ご自分が指導を受けている日本語の先生の素晴らしさを作文にすることで先生への感謝の気持ちを示してもらうと同時に、先生方には、その作文を今後の教師生活の糧としていただければと考えています。ご自分の先生の好きなところ、すごいと思うところ、尊敬できるところ、そして、それらからあなたが学んだことを作文に書いて、先生を自慢してください」

第11回中国人の日本語作文コンクールへの応募資格は、日本への留学経験のない中国人学生であることで、応募作の中から最優秀賞(日本大使賞)1作のほか、1等賞、2等賞、3等賞計60作、さらに佳作賞100作程度が選出される予定。なお、最優秀賞受賞者は日本に一週間招待される。また入賞作は作品集として書籍にまとめられ、日本僑報社から出版される。

作文の応募期間は5月11日から5月31日までで、詳細は主催者のウェブサイトを参照のこと:http://duan.jp/jp/2015.htm

中国人の日本語作文コンクールは2005年から毎年開催され、今年で11回目を迎える。昨年の第10回コンクールには史上最多の4133作が寄せられ、今や、中国で日本語を学ぶ学生たちの目標のひとつとされている。

また、過去に出版された受賞作品集『日中友好への提言2005』『壁を取り除きたい』『国という枠を越えて』『私の知っている日本人』『中国への日本人の貢献』『メイドインジャパンと中国人の生活』『甦る日本 ! 今こそ示す日本の底力』『中国人がいつも大声で喋るのはなんでなのか?』『中国人の心を動かした「日本力」』『「御宅」と呼ばれても』は、出版後、日中両国で大きな反響を呼び、特に『壁を取り除きたい』は朝日新聞の書評委員により2006年の「お薦め 今年の3点」の一つに選ばれた。また『中国人がいつも大声で喋るのはなんでなのか?』は読売新聞とサンデー毎日にて大きく取り上げられた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年1月6日

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