2015年、安倍氏に示された2本の道

2015年、安倍氏に示された2本の道。

タグ: 安倍談話 2015年 戦後70周年

発信時間: 2015-01-06 16:01:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

安倍晋三首相は1月5日の年頭記者会見で、村山談話を含む日本の歴代内閣の歴史認識を引き継いだ上で「安倍談話」を発表し、日本が「積極的平和主義」の方針に基づきさらなる貢献を成し遂げる明確な意向を伝えたいと表明した。

この話は少し聞いただけでは不適切なところが無いが、推敲には耐えられない。特に安倍首相の過去の言行と結びつけると、これらの言葉の真の意義と意味はそれほど明瞭ではなくなる。

安倍首相が独自色を持つ「安倍談話」を発表するという構想は、これまで長く温められてきた。安倍談話が最初に与える印象は、村山談話と河野談話の否定だ。安倍首相と背後の右翼勢力は両談話を常に気にかけており、両談話を書き換え否定し、代わりに安倍談話を発表するという意図を何度も示している。安倍首相は衆院選の勝利により、政権運営の基盤を一時的に固めた。右翼・保守色の強い安倍内閣は、安倍談話に影響を及ぼすだろう。

安倍首相は過去数ヶ月に渡り、異なる場において中韓との関係改善の願いを示しており、また北京APEC首脳会議で中国との首脳会談を実現した。安倍首相の新内閣は2015年に根本から方針を変えることができるだろうか?現状を見る限り、次の3点に悪い兆しが見える。

(一)安倍首相は今年のゴールデンウィーク中の訪米を予定しており、これにより米日関係を調整し、米日防衛協力のための指針の見直し、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の交渉などで進展を実現しようとしている。これにより米国を「処理」し、自らの政策に対する米国の黙認と支持を勝ち取り、隣国からの圧力を和らげようとしている。しかし歴史などの問題で米国の反応を「処理」できたからといって、アジアと国際社会を「処理」できるわけではない。

(二)中日が中日関係の処理と改善に向け4つの合意事項を取りまとめた後、岸田文雄前外相と安倍内閣はこの合意事項に偏った解釈をし、その日本に対する拘束力を弱めようとした。安倍政権が4つの合意事項に背き、この重要な「合意」という二文字を曖昧化・形骸化し、具体的な約束はしていないと詭弁を弄するならば、この小賢しい手段によって日本の4つの合意事項や対中関係の改善に向けた誠意を疑わざるを得なくなる。

 

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