日本航空自衛隊の戦闘機が日本の「領空」に接近した軍用機などに緊急発進した回数が、2014年10−12月までで計744回に上ったことが、防衛省統合幕僚監部のまとめで分かった。このままのペースで推移すれば、1984年度の過去最多(944回)を上回ることになる。日本メディアが21日に伝えた。
中国軍機に対する発進は昨年10−12月で164回に達し、四半期ごとの統計を取り始めた2005年以降で最多となった。2014年4−12月の9カ月間でも毎月平均371回に達しており、このままいけば年度ベースでも過去最高の2013年度(415回)を上回ることになる。
日本防衛省によると、発進対象の中国軍機は戦闘機が多く、釣魚島(日本名・尖閣諸島)が位置する東中国海から太平洋に抜けるケースが頻繁に確認されている。2015年に入ってからは、領空侵犯の事例は確認されていない。
2014年第4四半期のロシア軍機に対する発進は45回だった。2014年4−6月には235回に急増したが、それ以降は減少傾向にある。発進対象となったロシア軍機は情報収集機が多かった。
日本防衛省によると、2014年4−12月の方面隊別では、主に中国軍機に対応する「南西航空混成団」が379回で最多となった。主にロシア軍機に対応する「北部航空方面隊」の213回が続いた。
中国国防部は、日本が中国軍機の活動について誇張していることについて、「中国軍の関連海域・空域における活動は完全に正当かつ合理的で、国際法と国際的な慣例に合致しており、常に自制を保っている。中国の正当な国防・軍隊建設に対する日本の勝手な評論と悪意ある誇張に対して、中国は断固反対し、遺憾の意を表する」と表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年1月23日