日本製の炊飯器に続き、日本製のウォシュレットも流行している。日本を訪れた多くの中国人消費者の購入リストのうち、除臭・水洗・ドライ・抗菌・マッサージ機能を持つウォシュレットが「必買品」の一つになっている。中国人ツアー客がよく訪れる家電量販店では、売り切れが相次いでいるほどだ。
人々は日本製のウォシュレットを購入すると同時に、この海外製品が自国での使用に適していない可能性に注意するべきだ。北京青年報の記者の調べによると、一部の消費者は日本から持ち帰ったウォシュレットを使い始めたばかりで、水が詰まるという問題を報告している。検査の結果、水垢が吐水口を詰まらせたことが分かった。このウォシュレットには温水機能がついているが、実際には小型貯水タンク内の水を常に加熱することで温度を維持している。問題はここにある。日本の水は水質が柔らかく、加熱と冷却によって多くの水垢が発生することはない。中国の多くの地域では水質が硬く、水垢によって吐水口を詰まらせやすい。ゆえに水質が硬い地域では、このウォシュレットを5−6ヶ月使用しただけで、吐水口が故障する可能性がある。記者の調べによると、ウォシュレットには全世界のアフターサービスが存在せず、中国で故障した場合は厄介なことになる。
それから日本でウォシュレットを購入する中国人消費者は、日本の電圧が110Vで、中国は220Vであることに注意が必要だ。ウォシュレットのようにプラグを直接差し込み交流を使用する家電は、携帯電話やノートPCのような電圧範囲が広い製品ほど便利ではない。他にもこれらのウォシュレットは取り付けの際に、近くに水道や電線とコンセントが必要だ。中国の多くの家屋は建築の際にこれらの設備を取り付けておらず、わざわざ水道管や電線を引っ張ってきて取り付けても、海外で目にするほど美しくは見えない可能性がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年2月19日