日本の皇太子德仁親王はこのほど、第二次大戦終戦70周年に当たり、戦争を知らない世代に歴史を正確に伝え、平和の信念を継承させるべきだと述べた。これは安倍晋三首相に対する批判とされている。「人民網」が伝えた。
德仁親王は55歳の誕生日に、「私自身、戦後生まれであり、戦争を体験しておりませんが、戦争の記憶が薄れようとしている今日、謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切であると考えています」、「我が国は戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています。戦後70年を迎える本年が、平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思っています」と述べた。
これは德仁親王が、安倍首相が責任を果たしていないと批判したものと分析されている。
安倍首相は第二次世界大戦の「慰安婦」制度の印象を薄れさせようとしており、さらに16人によるチームを作り敗戦70周年に発表する談話の献策に当たらせている。安倍首相は1月25日、今年の「安倍談話」が村山談話の「植民地支配」、「侵略」、「謝罪」といったキーワードをそのまま引き継ぐことはないと表明した。日本の一部からは、これを懸念する声が上がっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年2月25日