中国は耕地が相対的に少ない国であるので、その中でこれまで食糧の自給を達成できたことは、世界でも評価されている。しかし、工業化、都市化が進む中で、余裕をもってそれをサポートするためには、食糧の安全を確保する必要がある。全国のいくつかの穀倉地帯の多くが不作に見舞われる確率は低いが、10年連続の増収を確保するには、農業への注力をおろそかにできない。
工業化の前進により、先進的な農業機械もどんどん開発され、スプリンクラー灌漑などの設備も次々と先進的なものがつくられており、農業の近代化は着々と実現しつつある。農業科学技術の進歩もめざましく、第三世界諸国に次々と専門家を派遣しており、また、第三世界諸国から農業研修生を多数受け入れている。中国の現在の総合国力では農業の近代化は難事ではない。今回の黒竜江省での一時的曲折は上手に解決すれば、一大前進のキッカケとなると見てよい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月22日