林国本
この数週間、夕刊など一般市民の愛読している新聞で、冬休みに入っている小中学生、高校生たちのボヤキとも受け取れる内容の記事を目にすることがある。冬休みに入ってリラックスして、登校しているときには体験できないスポーツやゲーム、旅行など楽しいひとときを過ごしてもらいたいのは、親たちの念願でもあろうが、他の生徒の親たちがすぐ学習塾、中国式に言えば、「補習クラス」の申し込みを済ませていることを耳にして、それじゃ、うちもという親が増えているらしい。
私はジャーナリズムの世界でなが年過ごしてきた人間であるので、理屈の上では子供たちにリラックスさせることを主張したい気持ちだが、進学のための熾烈な受験勉強などの現実を耳にしていると、やはり冬休みイコール学習塾行きに賛同せざるを得ない。というのは自分の子供がスムーズに人生の荒波を乗り越えていけるように、なるべき多くの知識を身につけてもらいたい、という世間の親たちの気持ちがよく分かるからだ。