なにしろ、総面積58万余平米で、域内に湖が3つもあり、座席数1000以上の大劇場が2ヵ所、座席数600の中規模の劇場が1ヵ所、座席数200の小劇場が1ヵ所という一大エンタティンメント・ゾーンが現れるのである。さらに北京遊楽園、竜潭湖公園のこの2つだけで42万平米もあり、その域内に大劇場5、中劇場4、小劇場6ができるらしい。その付近に大きな広場があり、面積は3万平米。
天壇エンタティンメント・ゾーンは中国の造園芸術の理論を取り入れ、北京市民の好みに合わせた作品を演じる劇場をつくるとともに、地方の作品や外国の作品も演じることになっている。
これは実に壮大な構想であるが、将来的には交通手段、グルメ街、ショッピング・ゾーン、地方から来た人たちの宿泊施設、消防施設など細かい詰めも必要となろう。将来的には、北京の第三次産業の比率を高めると言われてきたが、これは重要な布石であろう。しかし、前進することばかりに気を取られてはならない。これだけの面積の中を動く人の流れをいかにソフトにコントロールするかなど、未知の事柄もかなり存在することをあらかじめ考えておくべきであろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年5月14日