中国における「日本語教育」の改善の余地

中国における「日本語教育」の改善の余地。

タグ: 日本語教育

発信時間: 2015-03-13 17:56:23 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ひとつは、中国で日本語を学習している女性のかなりの人たちは、日本の女性の言葉を使いこなせないことである。これはなぜかといろいろ考えてみたが、どうも教員のほとんどが男性であり、テキストもほとんどが男子を対象としているようなものが多いからではないかと思う。おとなしそうな女性なのに、口を開けば男性のような言葉が次々と飛び出してくるので、これでは日本の会社などに就職したら、日本の男性諸君がビックリするのではないかといつもヒヤヒヤしているが、本人たちは平気に、堂々としゃべりまくっているのだから、どうしようもない。日本語学習の際に、自由に選択できる講座としてでもいいから、日本の女性の言葉使いの勉強ができれば、もっと女性らしい話し方ができるのではないかと思っている。現代中国語では男性も女性も同じようなしゃべり方をしているので、その習慣を突き破るには一応の勉強が必要だと思うが、いかがなものだろうか。もうひとつは、外来語に弱いことは、切り換えのコツを身につけていないからではないかと思う。20年もキャリアのある人なのに外来語が上手に使えない人がいる。日本語には十数万、いやそれ以上の外来語があるのだから、これを使いこなせないことは日本語で合格点が取りにくいといわざるを得ない。こういうことは、オーソドックスな日本語教育とは結びつかないかも知れないが、これからの日本語教育の中でもし解決できれば、実務の中で悩んでいる人たちにとっても大いにプラスとなるに違いない。かなりの優秀な人材なのに外来語が上手にこなせないために二、三十年も不完全燃焼のまま過ごしてきた人もいる。上述の二つの課題を何とか解決できないものだろうか。外大の先生たちにとっては多忙のところ、さらに負担をかけることになろうが、恐らく先生たちもこのことにお気づきではないだろうか。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年8月20日

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