子供たちにとって勉強も大事だが、スポーツを通じて勉強以外の「人間練成」の機会を与えることも不可欠と言う人もかなりいるが、私も理屈としてはこうした見方に同感だが、しかし、受験、有名校への進学、名門大学への進学、国外留学という人生コースが厳然と存在している以上、勉強は欠かすことができないのも至極当然である。私は一時期外国語検定試験の仕事に関わってきたが、中国では英語力が非常に重視されていることを痛感した。したがって、多くの父兄が子供を英語塾に送り込む気持ちは分からないではない。だが、多くの子供たちがそっちの方へ行ってしまえば、スポーツを楽しむ子供の数が激減することも避けられない。
中国サッカー界は、この間サッカー賭博、審判の不正行為などの事件に揺さぶられてきたが、中国スポーツ主管部門と司法部門は厳しくこれに対処しており、今後、制度、組織面で強化され、サッカーを正しい道に沿って発展させる決意である。
願わくば、こうした流れが中国スポーツの衰退とならぬように、という気持ちでいっぱいだ。後継ぎとなる少年が減ってしまえば、成人のサッカー選手の数にも響いてくる。サッカーの強化に力を入れることは、制度、組織の強化とともにこうした裾野から力を入れることも不可欠である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月13日