杭州サッカーチームが日本から監督を招請

杭州サッカーチームが日本から監督を招請。

タグ: 杭州サッカーチーム

発信時間: 2015-03-13 17:56:33 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

林国本

中国浙江省のプロサッカーチームは、日本からワールドカップで日本チームを16強に導いた日本チームの前監督岡田武史氏を監督として迎えることになった。

中国の一般サッカーファンにとっては、これは新鮮な出来事であろうが、ある面ではこれは有意義なやり方だとも思える。というのはこれまで中国サッカー界はヨーロッパや南米に目を向けてきたからだ。しかし、中国のスポーツ界のこれまでの歩みを振り返って見ると、女子バレーボールチームはかつて大松博文監督(故人)の協力を得たことがあるし、シンクロナイズド・スイミングでは今でも日本人の監督が協力してくれているので、別に珍しいことではない。私見ではあるが、中国のサッカー選手は体格などの面で日本の選手に近く、日本人監督の協力を得ることは、中国サッカーの発展にプラスとなる可能性もあると思う。岡田氏はW杯ですでにその実力を示しているからである。

日本のサッカー界は世界サッカー界の動きをかなり知っているし、日本の選手の多くも各国チームで活躍しているので、そうしたものを吸収していくこともプラスとなろう。

朝日新聞の記事によると、岡田氏は中国サッカーには潜在力があり、これから伸びる可能性もある、とみている。もちろん、現在、中国はスペインなどから監督を招いているが、私見ではあるが、同じアジア人の監督の下で鍛えられることも、新たな資質の発掘につながるのではないか、と思う。

中国サッカー選手は、身体の条件、スピードその他の面で決して劣るものではないと思うが、戦術眼、パスワーク、ゴール前での決定力がイマイチであり、こうしたものを作り変えていけば、中国サッカーもW杯のヒノキ舞台で活躍する日が来るに違いない。中国のスポーツ主管部門の関連責任者が「ファンの皆さんにも、じっと辛抱強く見守っていてもらいたい」と語っているように、あせってはならないと思う。テニス、飛び板飛び込み、フェンシングなどこれまで強くはなかった種目も伸びているではないか。われわれサッカーファンはあせってはならないと思う。また、日本人監督のサッカーに対する考え方に触れることは中国サッカーにとっても新たな成長の機会となると考えられる。特に日本は男子、女子サッカーともに、アジアではユニークな存在なので、中国サッカーにとってはいい刺激になる。ちなみに、日本女子サッカー、なでしこジャパンの監督も岡田監督と親しい関係にあるので、中国女子サッカーチームも岡田氏を通して日本の女子サッカー界の動きを垣間見ることができよう。杭州側の今回の選択は熟慮の結果だと思う。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月21日

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