楽団の中には、定年退職した人で、楽しみで印章店を個人経営するかたわら、チェロの演奏と練習にかけつけている人もいる。もちろん、全員無給で音楽を楽しんでいるのだった。
こういうことができるようになったのは、やはり中国経済の発展や国の文化事業への重視とも切り離せない。メディアの報道では、「草の根のフィルハーモニー」として報道され、日本語の「草の根」がちゃんと外来語として使われている。
公演を見に来た市民は、「思っていたより上手なので、これならいけると思うよ」と語っている。
もちろん、この草の根フィルハーモニーが存続しつづけ、さらに伸びていくにはやはりプロの協力が必要であることは言うまでもない。黄石市のような小都市にこんなエネルギーがあったことにも驚いたが、この人たちの熱意がいつまでも続くためにみんなの支えも必要であろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月7日