北京オリンピックの閉幕後から北京郊外区や南区の大開発が始まり、地下鉄、軽便鉄道、高速道路が次々と開通するし、上海万博の開幕と成功裏の閉幕、広州アジア大会の開催と、とにかく高度成長の勢いは減衰する兆しはない。とにかく、いつも経済の大発展の雰囲気の中で過ごしてきた。
そして、最近は、北京の新聞で、郊外区、南区の開発が大々的に報じられており、どうも腰折れどころの話ではなく、右肩上がりに近いといった方がよいような状況にある。
北京郊外の通州区では、北京――杭州大運河の岸辺をはじめとして、大リゾート区、大商業区の開発がすすんでおり、区の指導部の人たちはパリのシャンゼリゼー通りにも負けないぐらいのショッピング・ストリートができるのだ と胸を張って語っている。日本の大手小売業も進出してくるらしい。
目を懐柔区に向けると、G20の会議が開催できる大コンベンションセンター、アミューズメント施設、リゾート地の開発に着手している。その南東に位置する平谷は、陸の税関をつくり、天津港と直接つながることになっている。
北京西部のもとの首都鉄鋼公司の跡地の大開発も始まっており、北京の南区は一大金融センターへと変貌しつつある。