林国本
11月の広州アジア競技大会まであと1カ月余りとなった。北京オリンピックや上海万博の開催で中国は運営、ボランティアのサービス、そしてセキュリティの面でも上海万博での「ソフトとスマイル」と言うスタイルの確立で、ますます国際ビックイベントへの対応の面で円熟度を高めている。広州では台風の季節の合間にいろいろなシミュレーションを行い、万全を期している。
前世紀の新中国成立当初、中国人はアヘン戦争以後の一時期、「アジアの病人」といわれていたことが、ときどき雑誌や新聞で語られてきたが、その後、スポーツを発展させて、国民の健康水準を向上させる努力の甲斐があって、今や「アジアの病人」の汚名を返上し、スポーツ大国からスポーツ強国へということをよく耳にするようになった。
スポーツ主管部門の責任者の発言では、競技諸種目のバランスと、一部種目のグレードアップということが語られている昨今であるが、一スポーツファンの目から見ても、世界的に一流クラスのものがかなりあるし、かつてはブランクと言われていた種目もメダルを取得するところまで進歩をとげたことがはっきり見て取れる。