広州アジア大会が閉幕

広州アジア大会が閉幕。

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発信時間: 2015-03-13 17:56:44 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

林国本

中国南部の大都市広州で開催されていたアジア競技大会も11月27日閉幕した。中国は金メダル数199個で、二位の韓国、三位の日本を大きく引き離して大勝となった。1949年の新中国建国以後、スポーツを発展させて国民の健康水準を向上させる、大衆スポーツを発展させるというキャッチフレーズのもとで、「挙国態勢」でレベルアップに鋭意努めてきた成果が現れたことは大いに喜ぶべきである。しかし、冷静に考えてみると、まだ一部種目では二流のレベルにあるものもあり、有頂天になってはならない。

今回のいろいろな競技を見ていると、トレーニングの方法などでは、外国に比べて遅れているように思えるものもある。お隣りの韓国は人口、国土面積から見ても中国の比ではないが、一部種目では中国の上をいっているし、手ごわい相手である。中国国内には金メダルにこだわりすぎるのはどうかということを言う人もいるが、私は競技スポーツである以上、また、国の代表団を組成して大会に乗り込む以上、正々堂々と技を競い合って、メダルを争うべきだと思う。これは「メダル・オンリー主義」とはまったく別の次元の話しである。また、日本もかつてはスポーツの世界では先進国であったし、中国も女子バレーなどでいろいろ日本に学んだ時代もある。要するに、国と国との間でいろいろなことがあっても、若者たちが一堂に会して正々堂々と、仲良く技を競い合う中で相互理解を深めることはすばらしいことだ。

今回はオリンピック種目でないものもたくさんあったが、たとえオリンピック種目だけであったとしても中国がダントツであることは問題がないが、しかし、自分たちのまだいたらない点、他国の方が優れている点を謙虚に認めることも、スポーツ大国、スポーツ強国を目指す際におろそかにしてはならない。その点、今回のテレビ中継の解説者たちの態度は立派であったと思う。中国のサッカーが日本に敗れたケースについても、日本サッカーの選手層の厚さ、トレーニングの面での長所をちゃんと明言していたのはすばらしいと思う。日本のサッカー・チームは大学生を主とするチームで、ワールドカップに出場したチームではない、ということも明言していた。これは北京オリンピック、上海万博を体験した民度の向上だと思う。

中国は卓球、バトミントン、水泳などでよい成績を示したが、射撃などではベストの力を発揮できなかったと監督が明言している。こうした謙虚さがあってこそ、さらなる向上が可能となるのである。

どの国にとっても、ベテランの引退、新しいメンバーのすり合わせでランクダウンを避けられない時期がある。それは試練の1つでもあろう。

今回、金メダルに輝いた中国バスケットボール・チームのベテラン選手が取材を受けた際に、「われわれが思いどおりにいかない時にはお手やわらかに論評してください。われわれがすばらしい成績をあげた時には、ほめすぎないようにしてください」と言っていたが、これも名言だと思う。

中国の女子バレーチームを見ていると、アタックの力が弱いし、サーブに ミスが多かった。まさに昔の光いまいずこの感がある。対韓国戦の決勝で万が一負けていたらと考えると、選手たちが気の毒に思えてならない。

喜ばなければならないのは、フェンシング、ボクシング、女子テニス、自転車などで一応外国勢にとって手ごわい相手となりつつあることだ。

今回の金メダル数199を心のゆとりとして、なぜサッカーは弱いのかなどを研究してみてはどうかと思う。

また、余談になるが、スポーツだけにおカネをどんどん注ぎ込むことも発展途上国としてはムリであろう。まったくの私見であるが国力、科学技術力の向上があってのスポーツである。また、金メダル199もアジアでのことであり、世界での順位はどうなのかも冷静に考えてみなければならない。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月2日

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