北京第二外国語学院で盛大な国際シンポジウム

北京第二外国語学院で盛大な国際シンポジウム。

タグ: 北京第二外国語学院

発信時間: 2015-03-13 17:43:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

北京第二外国語学院、中国翻訳協会主催、中国教育テレビ、中国国際放送、チャイナネット協賛の建国後最大規模と言ってもよい第三回同時通訳および翻訳教育国際学術シンポジウムが北京第二外国語学院で盛大裏に催された。

改革・開放30年来、中国の国際的名声が大いに高まり、オリンピック、ハラリンピック開催の成功、有人宇宙船「神舟」7号の打ち上げと初めての船外活動の成功などにより、総合的国力の増強、国際交流の拡大が進むなかで、中国は多数の外国語に精通した人材を必要とするようになった。

さいきん、日本のNHKの国際放送によると、日本は日本の優秀な文学作品を国外に知ってもらうために力を入れることが伝えられている。日本の文化、言語、社会について多くの中国人学者がその紹介に努めている。これはいわば非常に地味な基礎的な仕事であるが、いまひとつ人間の交流という実務の面でなが年努力してきた通訳、同時通訳者も多数いることを忘れてはならない。

そういう意味で、今回のシンポジウムも新しい世界を切り開くための「伝承と革新」の戦略的布石と言っても過言ではない。

第二外国語学院のトップたちは、時代のトレンドを的確にとらえ、今回の全国の外国語教育関係者や学生の集いと、コンクールを開催した。今回は英語と日本語の教育とコンクールにしぼっておこなわれたが、その波及効果は他の言語にも及ぶものである。

基調発言ではフランスの学者、ダニエル・ジレ氏、日本の学者、同時通訳者塚本慶一氏、台湾輔仁大学翻訳学研究所専任教授兼所長の楊承淑女史、仲偉合広東外語外貿大学副学長らがそれぞれの専門をふまえてスピーチをおこなった。

他の会場では逐語通訳、同時通訳のコンクールがすすめられた。

筆者も中国ではめずらしい日本語のジャーナリズムの世界のなが年もと上司や先輩たちに育てられてきたものとして、また人生の第二の趣味として同時通訳の世界で自分なりに勉強してきた人間として、とくに評議員の1人に選ばれ、この新しい事業に力添えさせてもらうことにした。

とくに決勝コンクールの評議員の大役をおおせつかり、まさに光栄の至りであるが、ロマンに燃える若者たちの熱意には胸を打たれた。

二つの言語を一瞬のうちに同時通訳、逐語訳する若者たちの打ち込みぶりを目にして、筆者は、感涙にむせぶ気持ちを抑えるのにたいへんであった。まさか評議員がみんなの前で男泣きする訳にもいかない、とぐっとこらえていた。そして自分の若き日の姿がだぶってきて、この若者たちが幾山川越えて、優秀な人材に育ってくれることを願う気持ちで一杯だった。

今回のコンクールは、大学という学校の範囲でおこなわれたということで、実社会の荒波にまだもまれていない若者のこと、やはりいくつかのいたらぬ点が目についた。つまり、言語の使い方はまだ学生そのものであり、やがて実社会の荒波にもまれるかなでみんなきっともっともっと勉強を重ねるにちがいない。筆者たちは実社会で自分の努力で、デリバティプ、省エネなど高価な専門書、解説本を買って、同時通訳、ジャーナリズムの発展の流れについてきた。こういうサバイバルゲームのための努力も、チャンレンジングなことで、精神的な若さを保つために大いにプラスとなった。

今回のコンクールで、若者たちに欠けていることにも気づいた。たまたま試験問題に、現在社会で問題になっている自閉症とかいうテーマと関連のある用語をすべてのものが間違えていた。これはキャンパスの中でのコンクールでは大目に見て上げることもできるが、やがて社会に出て、プロたちの真剣勝負に参加することになれば、これでは金、銀、銅のメダルは取れなくなる。オリンピックで金メダルを取った人たちの練習についての記事をみると、もうこれ以上やるのはいやだ、他の仕事に移りたいと思ったことが何度もあるそうだ。それを「なにくそ!」と耐え抜いて頑張ってきた人たちだ。若者たちは温室育ちの人がかなりいるのが、筆者のような古い世代の人間にとっては、まだ「甘さ」があるような気がした。筆者は他のものがボーリングやカラオケを楽しんでいるときに、人に「変人」ではないかと言われるくらい国家図書館で勉強したことがある。今の若者にこういうことを求めるのは酷かも知れないが、参考とし一考してもらいたい。

今回のイベントでは、ボランティアの方々にたいへんお世話になった。重ねて感謝する。二外のトップのこのイベントに対する熱意の表われかもしれない。われわれ評議員には、1人ずつボランティアをつけてくれて、至れり尽くせりの対応をしてくれた。

今回のシンポジウムをきっかけとして、中国の同時通訳界、翻訳界が大きく飛躍するものと確信している。

 

「北京週報日本語版」2008年11月14日

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