疑念と落胆が、中国人のサッカーに対する望みを抑え続けていた。しかしこの流れに、いま変化が生じようとしている。中国の計画が順調に進めば、アジア一のサッカー大国である日本は注意が必要になる。
中国サッカー・スーパーリーグの2011年の平均収容率は、日本のJリーグを上回った。今年のAFCチャンピオンズリーグで、中国のクラブは好成績を収め、日本のクラブは振るわなかった。予選3回戦終了時点で、広州恒大と北京国安の勝ち点は、日本の4クラブの合計を上回った。
外国人助っ人は差を詰めるため、重要な力を発揮した。豊富な資金力を持つ中国企業は巨額の資金を投じている。スーパーリーグは一流の外国人選手のアジア一の出張先になっており、Jリーグはまったく歯がたたない状況だ。日本が生み出す選手はレベルが高いが、多くの選手は欧州に進出している。中国のクラブは、トップクラスの人材を留めることができる。広州恒大でプレイする韓国の国宝級スター選手の張秀賢は、「スーパーリーグは進歩を続けている」と評価した。
アジアの覇を競う基礎となるのは、より多くの青少年プレイヤーの育成だ。日本はこの面で、依然として先頭を走っている。しかし中国政府の奨励により、800万人の児童が頻繁にボールを蹴るようになる。しかもこれは、始まりに過ぎない。中国は先週、W杯の招致を表明した。国際サッカー連盟が、これを拒むことはないだろう。今後20年に渡り、次世代の選手たちは十分に準備を整え、戦いを迎えることになる。中国は日本を追い抜きアジア一の称号を手にし、世界のサッカー大国の仲間入りをする初のチャンスを迎えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月30日