米国が上陸作戦演習を呼びかけ
米海兵隊は来週、数十カ国の軍関係者と上陸作戦を議題とする会議を開き、多国間上陸作戦演習の実施を目指す。
ロイター通信は14日、米海兵隊がこのような会議を開くのは今回が初と報じた。会議は18日より米ハワイで開かれる。米国は20数カ国の上陸作戦部隊に招待状を出しており、その過半数が日本、フィリピン、ベトナムなどのアジア諸国。
米海兵隊の報道官によると、会議のテーマは強襲上陸戦術、上陸作戦のデモンストレーションだ。招待国の軍関係者は19日、米海兵隊の訓練を視察する。強襲揚陸艦、揚陸艦、その他の艦艇が海の拠点となり、作戦および共同災害救助に場を提供する。
会議の関連文書によると、今回の会議は今後実施される多国間上陸作戦演習の基礎を固める。これには米軍が参加しない上陸作戦演習が含まれる。
目的は?
関連文書によると、中国は招待国に含まれない。上述した報道官によると、米国は中国をこのような軍事交流に招待することを法律で禁じている。
米国の関係者は12日、アシュトン・カーター新国防長官は「自由な航行」に支持を表明するため、南中国海の中国の島嶼付近に艦艇・航空機を派遣することについて検討中だと明かした。
中国外交部の華春瑩報道官は、13日に開かれた定例記者会見で、「中国は米国の関連する言論に強い関心を寄せている。米国はこれについて説明を行う必要がある」と指摘した。
華報道官は、「中国は南中国海の自由な航行を主張してきたが、自由とは外国の軍艦・軍機が一国の領海・領空に勝手に進入できることを絶対に意味しない。中国は領土・主権を確固不動の意志で守っていく」と述べた。
華報道官は、「我々は関係国に対して言行を慎み、危険で挑発的なすべての行為を避け、地域の平和と安定を維持するよう求める」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月15日