平和と友好の成果は容易に手に入れられたものではなく、大切に守らなければならない。だが日本の右翼勢力は近年、事あるごとにトラブルを起こし、歴史の事実を否定し、侵略犯罪を美化し、日本とアジアの隣国との関係を大きく破壊してきた。第二次大戦中に日本の戦争捕虜となったが生き残った94歳の米国人元兵士レスター・テニー氏は、「自らの歴史に向き合うことのできない国はハイレベルな国とは言えないのではないか」と語っている。ドイツのメルケル首相も東京で、「歴史の正視はドイツが国際社会に復帰する前提となった。第二次大戦終結70周年はドイツと日本にとって大きな意義を持つ。戦後の和解を実現する前提は歴史に向き合うことだ」と語った。米紙ニューヨーク・タイムズも、「日本の指導者は日本の第二次大戦の歴史問題を正視し、アジア地域の安定を促進すべきだ」としている。
日本の軍国主義の侵略の歴史を歪曲・美化する言動を中国とアジアの被害国の人々が受け入れることは決してなく、正義と良識とを持つ日本の人々もこれを受け入れることはないだろう。日本右翼の様々な行動に対して、日本の多くの民間友好団体は歴史の証言者としての役割を担い、展覧会や講座の開催などによってより多くの日本の人々に中国侵略戦争の真相を知らせようと努力してきた。こうした人々は中日関係の友好の使者となり、両国関係に大きく貢献してきた。
平和と友好は中日両国の人々が共有する信念であり、いかなる人も人々のこの願いを裏切ることはできない。今年は、中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利70周年の年である。中日双方が「歴史を鑑(かがみ)として未来に向かう」という精神に基づき、平和発展をともに促し、代々の友好をともにはかり、両国の発展の明るい未来をともに作り出し、アジアと世界の平和に貢献すべきであることを、今一度強調する必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月28日