5日付朝日新聞によると、日本航空自衛隊は沖縄の航空自衛隊那覇基地で4月に緊急発進訓練を実施し、その直後に本当の緊急発進を行った。安倍首相は国会で安保関連法案を審議中に、「我が国に近づいてくる国籍不明の航空機に対する自衛隊機の緊急発進回数が、10年前と比べ7倍に増えている」と述べた。日本は同基地に配備する、現役の最先端戦闘機「F-15」の数を2倍にする予定だ。
防衛省が発表したデータによると、自衛隊機の昨年の緊急発進回数は943回で、1984年の冷戦時代の944回とほぼ同水準になった。そのうち中国の軍機に対する回数は464回で約半数を占め、2001年の統計開始から最多となった。那覇基地で10年以上勤務する空自の幹部によると、勤務を開始したばかりの頃は中国機に対する緊急発進はほとんどなかったという。防衛省は今年中に、那覇基地に配備するF-15の数を倍の40機にする予定だ。
毎日新聞によると、日本は中期防衛力整備計画(2014年からの5年間)の重点を、沖縄などの南西の防衛に置くことになる。那覇基地のF-15戦闘機の数は、現在の1個中隊から2個中隊に拡大する。那覇基地に配備されている20機のF-15は、中国の軍機に対する緊急発進でフル稼働している。中国の軍機が活動をさらに活発化させると見越し、防衛省は航空自衛隊築城基地の飛行中隊から、20機のF-15を那覇に移駐する。この2個中隊は2015年内に「第9航空団」となり、人員の規模を約300人に増やすことで、中国側の活動をけん制する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年7月6日