文=陳言
「安倍談話」は、日本の内閣の審議を経て各大臣のサインが押され、国家が正式に発表した、内政および対外政策の方針である。正式には「日本国総理大臣談話」と呼称すべきだろう。総理個人の観点を表すものではなく、国家の行動や態度に法律的しばりを持たせる作用がある。この談話を通じて、日本の将来の方向性がうかがい知れる。
「安倍談話」は安倍氏個人の観点ではない
内閣総理大臣の安倍晋三氏は、多くの場所で様々な話をしている。「侵略の定義は存在しない」、「慰安婦に強制性はない」などだ。バンドンやワシントンなど、安倍氏が国際社会の注目する舞台で演説した際、日本が行った戦争を侵略戦争だと言わず、植民地支配に対する謝罪もしなかった。安倍氏は「反省」という言葉を使ったことがあるが、日本が侵略戦争を起こし、植民地支配を行ったことに「痛切な反省」をしているのではなく、人類社会が戦争一般に対する反省という意味だった。