アジア諸国は、安倍晋三首相が14日に発表した第2次世界大戦終了70年談話を、固唾をのんで見守っていた。2015年2月になった時点でも、この日本の首相は戦時中の侵略について、前任者たちの謝罪に背くかもしれないことをほのめかしていたからだ。謝罪に背けば東アジア全域で怒りを招き、中国や韓国との亀裂が生じるだろう。参考消息網が米ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)の8月17日の記事を引用し伝えた。
そのため安倍首相が、村山富市首相(1995年)と小泉純一郎首相(2005年)と同じ「owabi(お詫び)」を使って、過去の謝罪を繰り返したのは一安心だ。安倍首相はまた、旧日本軍によって行われた慰安婦の強制について、「戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも、忘れてはなりません」と述べた。
安倍首相は、戦争犯罪が行われていた時、日本人の80%がまだ生まれていなかったことに言及し、未来の世代に対して祖先の罪を背負わせ続けるべきではないと述べた。しかし、日本人には歴史に向き合う義務がある。安倍首相は「私たちは謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります」と述べた。
これは、日本の隣国にとってこの問題の核心を明確に表明している。従来の謝罪にもかかわらず、日本の一部の政治家たちは、戦争を開始した日本の責任を重く考えなかったり、南京大虐殺のような事件の信ぴょう性を否定したりした。これは戦争について日本とその隣国が話がかみ合わないことが多すぎたことを意味し、今日の平和に壊滅的な影響を及ぼしている。
一部の日本人は、どんなに謝罪しても中国や韓国の批判者たちを満足させられないと、不満を言っている。彼らがナショナリズムに基づく計算を持っているからだというのだ。しかし、日本の教科書が戦時中の残虐行為を粉飾しているとき、米国人を含む分別ある外国人が、日本の謝罪を真摯だと称賛するのは難しい。