2020年の東京五輪の公式エンブレムで盗作が疑われている佐野研二郎に、再び盗作疑惑が持ち上がった。名古屋の東山動物園のロゴである。動物園側が調査を要求する一方で、佐野氏側は否認している。
東山動物園のロゴで“盗用”したとされるには南米コスタリカの国立博物館のマーク。同園によると、ロゴは佐野氏が手掛け、13年に採用された。図柄は左右二つの部分からなり、左が黄色の3つの円を重ねてできた動物の顔。右側が緑色の6つのつぼみで表現した植物の顔という配置。コスタリカの国立博物館のマークとそっくりなのは右側の植物の顔である。この指摘に対し、佐野氏側は18日に否定のコメントを発表した。
自称アートディレクターの佐野氏の盗用疑惑はこれで3回目。第1回目は、東京五輪の公式エンブレムである。ベルギーのリエージュ劇場のロゴをデザインしたオリビエ・ドビ氏から「そっくり」だといわれた。その後五輪エンブレムはスペインのデザイン事務所からもよく似ていると指摘された。これに対して佐野氏は盗作を否定。五輪委員会も、「国内外で商標を調査したあとにエンブレムを発表しており、問題がないと認識している」との見解を示している。
2回目はサントリーのトートバック。同社のプレゼントキャンペーンでデザインした30点のうち8点がネット上で「よく似ている」と指摘された。佐野氏は14日深夜、盗用を認め謝罪している。佐野氏は多摩美術大学に勤務しており、学校側は同氏に詳しい説明を求めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月23日