日本の自衛隊は自衛官募集で、奇想天外な手段を用いた。トイレットペーパーに広告を印刷し、滋賀県のすべての公立中学校に配布したのだ。この措置は日本の世論から批判を浴びている。
8日付毎日新聞によると、自衛隊滋賀地方協力本部は今年9月下旬、新任の宣伝担当者が滋賀県高島市内の市立中学校(全6校)を調査した際に、生徒指導担当の教員にそれぞれ「自衛官募集」、「お問い合わせをお待ちしております」、問い合わせ先などが印刷されたトイレットペーパーを4ロール配布したと発表した。しかし一部の中学校は使用後、「学校にこんなものを置けるか」と批判された。市教育委員会は「教育活動の妨げになる恐れがある」ことを理由に、各校に使用停止を求めた。
8日付しんぶん赤旗によると、実際に使用された学校の生徒が違和感を持ち、自宅に持ち帰ったという。保護者が写真を撮ってインターネットに投稿したところ、目にした多くの人が「中学生に、こんなトイレットペーパー使わせていいのか?」などと書き込んだ。このトイレットペーパーの使用を拒んだ中学校の校長は、「生徒は学校が自衛官になることを薦めていると思うかもしれない。これは恐ろしいことだ。生徒の成長を重視する人ならば、これを止めなければならない」と話した。自衛隊滋賀地方協力本部はしんぶん赤旗の取材に応じた際に、この行為の目的が「自衛官募集」であったことを認めた。担当者は、「快く思われない方がいるかもしれないので、速やかに回収に動いている」と説明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月9日