「第11回北京-東京フォーラム」が24日午前、北京市で開幕した。中国国務院報道弁公室元主任の趙啓正氏は開幕式の式辞で、中日関係の改善が良い世界秩序の形成にも重要であるという認識を示した。
趙啓正氏の発言の主な内容は次の通り。
中日両国に2000年の交流の歴史がある。世界第2、第3の経済体として、中日関係は両国の範疇を超え世界的な意義を備えている。われわれによる関係改善の努力は北東アジア、アジアないし世界の良い秩序の形成にも貢献するもとなる。そのため、中日両国は「互いに友人と見なし、敵と見なしてはならない」という意識を強化すべきだ。こうしてこそ、中日関係の長期的かつ健全・安定な発展が可能となる。われわれは戦略的、歴史的、全局的、将来的な視点に立って問題を考えることが必要。これはわれわれが歩むべき唯一の道だ。中日双方は共通利益の拡大に着眼し、経済協力や文化交流、政治面の意思疎通の強化にともに努力していくべきだ。
昨年、中日両国首脳の会談が実現し、4つの原則的共通認識が達成された。これは中日両国および国際社会の歓迎を受けた。中日関係の改善に多くの努力が必要とされている。確かに、中日関係の民間的基礎はまだそれほど強固なものではなく、歴史、領土問題も短期内に解決できるものでもない。しかし、ここ2年中日民間交流が改善傾向にあるように、両国関係が好転する一方で、さらに悪化することはない。多くの課題とチャレンジが残るなか、私はみんながチャンスを捉え、共通認識を強化し、中日関係の前進に努力していくことを期待している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年10月24日