中国国務院新聞弁公室の主任を務める蒋建国氏は24日午前、北京で開催された「第11回北京-東京フォーラム」での発言の中で、中日関係の「こぶし」は両国民の手中にあり、中日関係発展のカギも両国民が握っているとの見方を示した。中日両国の有識者が、思想交流と意見交換のプラットフォームを作ることで、共通認識の拡大と不一致の減少を図り、両国関係の改善と発展へ向けて積極的に努力することを望むと述べた。「第11回北京-東京フォーラム」で検討・交流を深める必要のある分野については、以下の通りに提案している。
蒋建国氏は、中日関係の発展に必要な事として、◇和平と発展の時代的テーマの把握、◇中日関係の障害の排除と共通関心事へのフォーカス、◇ポジティブな要因の拡大と民間交流の推進--を挙げた。
また、メディアの交流・提携を引き続き強化する必要があるとの見方を示した。メディアが中日両国民の相互理解の窓口となり、交流の重要なチャネルとなると説明。両国のメディアが中日関係発展の主流と方向を正確に把握し、両国関係の友好的な発展を推進する責任を負う自覚を持って、双方が共に注目する重要テーマに焦点を当てる必要があると指摘した。客観的で公正な報道を通じ、双方の理性的な声を多く伝えるなかで、提携パートナーとして危険のない共通認識を伝える努力をし、理性的なメディアと社会全般の共通認識に転換するべきとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年10月24日