「第11回北京-東京フォーラム」のメディア・文化円卓会議が24日に開催された。中日交流においてメディアが担う役割と責任について、参加者らが熱論を繰り広げた。
中国網(チャイナネット)の王暁輝・編集長は会議で、インターネット新時代のメディアの特徴を紹介。今日のメディアは複雑化し、テレビ、新聞、インターネットなど様々な情報媒体がある。中国でインターネットユーザ、モバイルインタネットユーザがともに6億人を超えるなど、ネットやニューメディアは凄まじい勢いで成長している。「微信」、「微博」といったソーシャルネットワーキングサービス(SNS)も台頭。メディアが一方的に情報を伝えるというこれまでの状況は一変し、情報の受け身だった民衆が、逆にメディアに影響を与えるようになった。こうした莫大な情報の中から、理性的で主流の声を見つけるのは決して容易ではない。このため、二国関係に対し、メディアに携わる人は客観かつ公正的な立場を堅持し、責任ある態度を取らなければならない。正確な歴史観、高い社会的責任感が求められる。それと同時に、両国の友好関係に目を向け、双方の文化を伝え、解釈し、より多くの正のエネルギーを伝達しなければならない。日中関係のより明るい未来を切り開くために、これは欠かせないのだ。
「北京-東京フォーラム」は2005以降、すでに10回開催された。ハイレベルの日中間交流で重要なプラットフォームの一つとなった。今回のフォーラムは中国外文局と日本の言論NPOが共同主催。中日両国の社会各界から500名以上のゲスト、代表者が北京で一同に集まり、長期的で健全かつ安定な両国関係を推進するために共通認識を深めた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月25日