友人を選ぶことはできるが、隣人を選ぶことはできない。中国社会科学院日本研究所の楊伯江副所長は、「中日韓は互いに隣国である。中国が同枠組みの再開に賛成したことは、中国の外交が実務的かつ柔軟であることを示した。3カ国の首脳の会談は、周辺関係の改善を促す」と話した。
中国社会科学院アジア太平洋研究所北東アジア研究センターの朴鍵一主任は、「これは中国の今年の外交の、北東アジアにおける最も重要な活動だ。今回の会議は北東アジアのみならず、アジア全体に対しても重要な影響を及ぼし、アジアの未来の発展方向を左右するほどだ」と分析した。
中国国際問題研究院研究員の楊希雨氏は、「会議は3年間中断されていた。さまざまな仕事が山積みにされており、一度の会議ですべての問題が解決されることに期待できない。会議でも、具体的な問題が多く取り上げられることはない。今回の会議は一つの取っ掛かりとして効果を発揮し、3カ国の各レベルの対話・協力の再開に政治の原動力を注ぎこみ、3カ国間関係の改善に積極的な力をもたらす」と判断した。
楊希雨氏はまた、「今回の会議は事実上、中日韓の協力を十字路に立たせる。将来的には広々として平らな道を歩むかもしれないし、中断という原点に下がるかもしれない。これを左右する要素と不確定要素は、日本側がいかに歴史問題を処理するかにある」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年10月29日