日本自民党元総務会長の野田聖子氏は安倍晋三首相に代わり、「ポスト安倍」時代に政権を担う意向を持ち、積極的に活動を開始している。前回の総裁選で当選できなかった反省から、野田氏は民間シンクタンクの政策学習会を開き、「政権構想」を打ち出そうとしている。野田氏は現在の政策に異議を持ち、徐々に安倍首相との距離を広げている。日本メディアが伝えた。
野田氏は東京で13日、日本初の首相になる意向はあるかと記者に質問された際に、「議員に当選した当初から、首相を目標としてきた」と語った。
野田氏は今年9月の総裁選への出馬を予定していたが、安倍陣営の攻勢などの影響を受け、立候補に必要な20人の推薦人を集められなかった。また「政策面が弱い」という批判を浴びた。
ある党幹部は、野田氏は「安倍一強」に挑戦する姿勢により、自らの知名度を高めようとしていると指摘した。野田氏は先月、日本で演説を10回行った。
安保関連法案を疑問視した野田氏はこのほど、安倍首相が掲げる看板政策を何度も批判している。
野田氏は今月上旬にBS日テレの番組に出演した際に、安倍首相の「1億総活躍社会」を批判し、「これは女性政策を成功させた後の話だ」と述べた。
野田氏が「反安倍勢力」の支持を集めようとしていることは間違いない。
安倍首相の後継者と目される石破茂地方創生担当相、岸田文雄外相は自身の派閥を持つ。野田氏は「無派閥」の姿勢を貫いている。野田氏と親しい議員はこれについて、「野田氏を是が非でも首相にするという腹心がいない。雰囲気を作るだけでは、総裁選で勝利できない」と不満を表した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月16日