日本の安倍晋三首相は13日、3日間のインド訪問を終えた。このわずか3日間で、日印は多くの収穫を手にした。双方は一連の協力協定を締結した。日本はインドへの原発技術の輸出、新幹線技術および防衛装備の提供に原則的に同意した。他にもインドは、米印合同海上軍事演習「マラバール」の日本参加への同意を確認した。これによって安倍首相の今回のインド訪問は、より興味深くなっている。
中国外交部が昨日開いた記者会見で、記者からは「インドは日本が海上軍事演習マラバールに参加することに同意した。双方は共同声明の中で南中国海問題に触れ、地域のエネルギー安全および商業・貿易に対する南中国海の航路の重要性を強調し、情勢の緊張化を招きうる一方的な行動に出ないよう各国に呼びかけた。中国は安倍首相の今回の訪問をどのように見ているか?関連協定についてコメントはあるか?」という質問があった。中国外交部の洪磊報道官は、次のように回答した。
日本とインドの原子力事業協力に関してだが、中国は一貫して、各国には世界の核不拡散の義務を順守した上で、原子力エネルギーを平和的に活用し関連する国際協力を展開する権利があると判断している。関連する協力は、世界の核不拡散体制の権威と効果の向上を促すべきだ。
日本とインドの高速鉄道事業の協力に関してだが、アジア各国は近年、インフラ整備により国家発展を促そうとしている。これは普遍的な現象だ。中国とインドも高速鉄道事業で協力している。我々はインドと共に、関連分野の協力の前向きな発展を促していきたい。 今回の共同声明で触れられた南中国海の一部の内容に関してだが、中国は各国が国際法に基づき南中国海で享受する航行・飛行の自由を一貫して尊重している。中国が南中国海の島礁に駐留し建設工事を行っているが、これは完全に中国の主権範囲内のことであり、合理的かつ合法的だ。いかなる国をも対象とせず、南中国海の航行・飛行の自由に影響を及ぼさない。域外国は南中国海の平和と安定を守ろうとする域内国の努力をないがしろにするのではなく、尊重するべきだ。
日本が関連軍事演習に参加することに関して、中国の態度は非常に明らかだ。一部の国は対立を引き起こし、人為的に地域内の緊張を醸成するべきではない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月15日