この3年間に渡り、日本北部の過疎地にある上白滝駅に、毎日2回だけ停車している列車がある。この列車は午前7時4分になると、通学中の1人の学生を乗せ、午後5時8分に彼女を家まで送る。英デイリー・テレグラフ(電子版)が11日に伝えた。
この学生はひとりぼっちで通学しているが、中国中央テレビに報じられると、この路線を運営する北海道旅客鉄道は乗客への配慮により賞賛を浴びるようになった。
あるネットユーザーはウェブ上で、「これは現場の最前線まで管理を徹底する例だ。すべての国民が重要であり、一人の児童をも脱落させない」とコメントした。
別のネットユーザーは、「日本は若者の教育を長期投資としている。この少女が勤務を開始すれば、収益が得られるようになる」とした。
鉄道会社はこの物語で賞賛を浴びたが、本件は日本が直面している人口問題を浮き彫りにした。
日本列島を構成する4島の最北端に位置する北海道では、近年20本の鉄道路線が運行停止に追い込まれている。雇用機会の縮小により、この辺境の農村の人口は、全国平均水準を上回るペースで減少している。
日本は深刻な高齢化により、人口が2060年まで3分の1減の8500万人程度になる見通しだ。そのうち大多数の人は農村の生活を避け、都市部で暮らすことになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年1月12日