改憲に乗り気な安倍氏、反発を招く

改憲に乗り気な安倍氏、反発を招く。 改憲に賛成・反対するメディア各社は、安倍首相が今年の参院選を通じ、衆参両院で3分の2以上の議席を占めることで、改憲に本格的に着手すると判断している…

タグ: 改憲 安倍

発信時間: 2016-01-15 11:14:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本の安倍晋三首相は改憲に乗り気で、気持ちを抑えきれなかった。

2016年は参院選の年だ。安倍首相は昨年の衆院解散・総選挙の手法を繰り返し、アベノミクスによる経済・国民生活のカードを切ることで、反対・疑問の声が依然として強い安保や改憲などの問題を避けると分析されていた。

予想通り安倍首相は年頭会見で、アベノミクスの成果を長々と数え上げ、「新3本の矢」や「1億総活躍」という「きらびやかな構想」を繰り返した。

ところが安倍首相は近日、改憲と今回の選挙を結びつける意図を再び示している。日曜日に放送されたテレビ番組の中で、安倍首相は夏季の参院選を見据え、大阪維新の会など改憲を支持する野党と協力すると表明した。12日の国会審議では、改憲は自民党の結党当時からの目標であり、今年の選挙でも構想を示すと述べた。

安倍首相は年頭会見でも、参院選で改憲の問題について「しっかりと呼びかける」と発言していた。

これらの動きを受け、改憲に賛成・反対するメディア各社は、安倍首相が今年の参院選を通じ、衆参両院で3分の2以上の議席を占めることで、改憲に本格的に着手すると判断している。

日本の法律によると、改憲の動議には衆参両院の3分の2以上の議員による賛成が必要で、さらに国民投票で過半数の賛成がなければ実現されない。

安倍政権は昨年の安保関連法案の強行採決による支持率低下をほぼ乗り切ったと判断し、軽減税率問題で配慮した公明党からの支持を得て、野党に揺さぶりを掛けるため再び改憲を唱え始めたという見方もある。

しかしながら安倍首相の今回の手法は、再び疑問視されている。最大野党・民主党の岡田克也代表は、安倍首相が3分の2の議席を確保すれば、その宿願である憲法9条の改正に着手するため、必ず阻止しなければならないと述べた。

与党内でも、改憲を今回の参院選の論点にすることを良しとしない声がある。公明党の山口那津男代表は、本国会の会期は限られており、国民にこの争点を突きつけるのは現実的ではないとしている。自民党の谷垣禎一幹事長も、民主党を含む野党の理解を得てから推進するのが妥当だと婉曲的に表明した。

今年は日本の戦後の平和憲法公布70周年という節目の年であり、護憲の強い声が上がっている。朝日新聞が昨年実施した世論調査によると、改憲は「必要ない」とした回答者の比率は、「必要」を上回った。野党は民意に沿い、今年の参院選で団結し、与党が3分の2の議席を獲得するのを阻もうとしている。安倍首相は早くも改憲の意向を明らかにしたが、与党内の懸念を再び引き起こし、昨年のように国民から強い反発を受け、選挙に支障をきたす可能性がある。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年1月15日

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