複数の元慰安婦と約800人の市民が13日、ソウルの日本大使館前で定例の「水曜デモ」を開き、慰安婦問題を巡る両国の合意の無効を宣言し、政府に「まともな」解決策を打ち出すよう求めた。
6人の元慰安婦は同日、日本大使館前の慰安婦像の近くで記者会見を開き、被害者の意見が反映されていない韓日の合意に強く反対した。元慰安婦の金福東さん(89)は、「日本が約束した出資を受け入れることはない。今後も慰安婦問題が徹底的に解決されるまで、不公平との戦いを続ける」と述べた。
金さんは、「この少女像は韓国人が出資し建立した歴史の碑だ。韓国にも日本政府にも、銅像の移設にいちゃもんをつける資格はない」と話した。
韓国の一部の野党は先ほど、慰安婦問題の合意に集中砲火を浴びせ、国会から承諾されていないことから無効とみなされるべきだとした。一部の民間団体も同日、韓国の光州や蔚山などの都市で抗議活動を行い、韓日政府の合意に抗議した。
韓国の朴槿恵大統領は13日、大統領府の青瓦台で対国民談話を発表した。朴大統領は慰安婦問題の合意に反対する声があがっていることについて、「韓国政府は合意が理解され、受け入れられるよう全力を尽くす。この過程において、日本政府とメディアの言行も非常に重要になる」と述べた。
朴大統領は、「現在最も重要なのは、合意を着実に履行し、被害者の尊厳と名誉を取り戻し、被害者に安らかな余生を送ってもらうことだ。韓国政府はこの過程において、被害者の理解を求め全力を尽くす」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年1月15日