28日付産経新聞によると、日本最新のステルス戦闘機「心神」が同日午後、愛知県の三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場で公開された。「先進技術を集めた、秘密のベールに包まれた戦闘機」の姿が、ついに明らかになった。防衛省の関係者によると、「心神」の性能は米軍のF-35などの第5世代戦闘機を上回り、かつ第6世代戦闘機に用いられる先進技術を検証することになるという。日本がこれほど先進的な性能を持つステルス戦闘機を、本当に独自に開発することができるのだろうか?中国空軍専門家の傅前哨氏は、これを否定した。
傅氏は28日、環球時報のインタビューに応じた際に、次のように述べた。
日本は心神を賞賛しているが、これはステルス性能と推力ベクトルの技術実証機に過ぎず、本物の戦闘機との間には非常に大きな開きがある。ステルス性能についてだが、心神の体積は正常な戦闘機を大きく下回り、かつ複合材料とアンテナを融合させるスマートスキン技術を採用し、機内弾薬庫など第5世代戦闘機の「標準スペック」を持っていない。機体表面は非常になめらかで、レーダー反射断面積を減らすことができるため、全体的なステルス性能はF-35にほぼ相当する。しかしながら心神は多くの詳細な部分の作りが荒い。例えばインレット部とコックピットの設計は、ステルス性能を大幅に低下させる。また心神は米国のX-31技術実証機が使用した推力ベクトル設計を採用しているが、この設計もレーダー反射断面積が大きくなる。そのため心神をベースにステルス戦闘機を開発する場合、機体全体の設計を見直し、機内弾薬庫も開発しなければならない(これは技術的な難易度が高く、米軍のF-22は試験飛行を繰り返した)。より重要なことは、大推力エンジンがまだ開発されていないことだ。
産経新聞によると、日本はF-35の導入を決定しているが、未来の新型戦闘機を国内で生産するか、外国と共同開発するかはまだ決まっていない。傅氏は「日本が独自に開発するステルス戦闘機は、どれほど順調であっても2025−30年に交付となる。米国の態度も極めて重要だ。日本が独自に戦闘機を開発すれば、必然的に米国の対日輸出に影響が生じる」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年1月29日