日本の華字紙「新華僑報」によると、2014年の春節から現在にかけて、訪日中国人観光客の購入リストに入る人気商品は変化を続けているが、日常の医薬品や保健製品は変わらず人気が衰えない。中国人観光客の“爆買い”によって、日常医薬品や保健製品のメーカーの業績も絶好調を続けている。これらの商品はどうして中国人消費者をそこまでひきつけるのか。品質、効能、デザインなどは当然重要な要因だろう。しかし、今は「いいものは必ず認められる」という時代でもない。いいものでも、人に知られなければ、倉庫に入れられたままである。
ちょっとでも注意すれば、中国の従来型メディアで日本の日常医薬品や保健製品の広告は見られないことに気付くだろう。では、中国の消費者はどうやってこれら日本の商品を知るのだろうか。
自称「日本の医薬品マニア」である張さんは、1年に何度も日本旅行する。中国に帰るときは必ず、スーツケースの半分が日本の日常医薬品と保健製品で埋まる。「私の場合、ウィチャット(中国のLINE)の友だちグループの情報からそれらの商品を知ります。買った友だちがグループに向けて写真や自分の感想をアップしたり、購買攻略法を紹介したりします」。