日本の父親、「失われた20年」を振り返る

日本の父親、「失われた20年」を振り返る。 共同通信社の記者である木本一彰氏は15日、長男を育てた24年間を振り返り、「失われた20年」により若い世代に申し訳なく思っていると溜息をついた。いわゆるアベノミクスは、すでに弾けたバブルのようなものだ…

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発信時間: 2016-02-20 09:49:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

共同通信社の記者である木本一彰氏は15日、長男を育てた24年間を振り返り、「失われた20年」により若い世代に申し訳なく思っていると溜息をついた。いわゆるアベノミクスは、すでに弾けたバブルのようなものだ。

木本氏の間もなく卒業する長男は学生寮を出て、実家暮らしを始めることになる。長男は4月にコンサルティング会社の従業員になり、仕事を始める。しかし厚生労働省のデータによると、長男が生まれた1992年の大卒者の初任給は月18万6900円だったが、2015年は20万4500円とあまり増えていない。国税庁の統計データによると、サラリーマンの年収は1992年の時点で425万2000円あったが、2014年には415万円に減少した。

教育費を見ると、国立大学の24年前の学費は年平均37万5600円、私立大学は66万8400円だった。国立大学の学費は、現在53万8600円に上がっている。政府は学費を私立大学と同水準の86万円に上げる予定だ。

日本政府は1997年に消費税を5%、2014年に8%に増税した。木本氏は、1991年の消費者物価指数を1とするならば、1992年は1.017、2015年は1.024で横ばいだとしている。また1992年の生活保護受給者は58万6000世帯だったが、昨年10月までに163万2000世帯に増加している。

日本はこの24年間で阪神大震災、東日本大震災という2度の大地震に見舞われ、さらに福島原発の放射性物質の漏洩という深刻な原発事故が発生した。災害が続き、経済が足踏みを強いられている。

日本経済は1991年より、失われた20年に入った。木本氏は、社会の労働力の中堅を担ったこの世代は、若い世代に顔向け出来ないと記している。世界経済の見通しも、不明瞭になっている。

木本氏は、長男が将来子供の成長を振り返る際に、誇りを持ち成果を数えられるようにと願っている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月20日

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