日本初となるステルス戦闘機開発に向け、三菱重工業などが製造する試作機「先進技術実証機」の納入が、期限である今月末に間に合わない可能性が高いことが13日、防衛省関係者への取材で分かった。共同通信社が伝えた。
納入の前提となる地上滑走試験や初飛行を含む飛行試験の終了が予定より遅れており、機体の納入は4月中旬以降になる見通し。試作機をめぐっては、エンジンや操縦系統でさらなる検証が必要となり、昨年3月末だった納入期限を延長した経緯がある。
日本企業が開発するこのステルス戦闘機は、米国のF35ステルス戦闘機と類似する技術を採用し、プロジェクトにすでに数億ドルを投じている。ステルス性を高めるため、先進的な国産エンジンを搭載する。機体はレーダーで捕捉されにくいカーボンファイバー電波吸収材を採用し、日本地場メーカーの最新技術を融合。計画によると、防衛省は初期の試験飛行を完了後、戦闘機の2年間の試験を行い、同機の購入の判断を下す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月15日