日本市場で、中国産野菜の価格が高騰している。日本の貿易統計によると、2015年度の中国産野菜の平均輸入単価は1キロ196円となり、14年度より11%、13年度より19%上昇した。寒波と連続的な降雨の影響により、福建省などが凶作に見舞われ、2016年1月をピークとする価格が高位で推移している。6日付日本経済新聞が伝えた。
ネギ(生鮮・冷凍)の高騰が特に深刻で、前年度比36%上昇の1キロ146円となった。タマネギは59円、にんにくは229円で、いずれも約3割の上昇。
農業の労働力不足と中国の内需拡大により、日本の輸入野菜の価格が高騰を続けている。東京の輸入商社、エル・ワイ産業は「2015年度に寒波の影響で凶作となった福建省を中心的な産地とする野菜は、冬に入るとさらに高騰が進んだ」と分析している。
日本の中国産野菜の輸入量は前年度比4%減の142万トンとなり、2009年ぶりの低水準となった。特にタマネギは13%減の25万トンに減少。北海道産のタマネギは豊作で、多くの外食店が日本国産タマネギの使用量を増やしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月9日