韓国外交部門の消息筋は3日、在韓日本大使館が自衛隊創設62周年記念に際し、来週にもソウルで記念活動を実施する計画を立てていると話した。
聯合ニュースは同日、消息筋の話として、記念活動がソウル市内のホテルで12日に開催されると報じた。しかし具体的なホテル名は挙がらなかった。
この消息筋によると、在韓日本大使館は韓国政府と軍の高官、外交官、政界関係者などに同活動の招待状を送った。
自衛隊は1954年7月1日に創設された。在韓日本大使館は毎年、自衛隊の「誕生日」前後に記念活動を実施している。しかし両国関係の近年の緊張化を受け、日本の記念活動は「控えめ」な姿勢を維持している。
日本は1910−45年の間に、朝鮮半島を植民地支配した。日本が韓国で自衛隊創設記念活動を実施することで、現地人の歴史の記憶を呼び覚まし、抗議と反対を受けている。多くの韓国人ネットユーザーは、「見識」のない韓国の高官と政界関係者が出席するかを観察するべきだとコメントしている。
【開催地選びが難航】
韓国人の抗議が相次ぎ、自ら受け入れようとするホテルもないため、在韓日本大使館は毎年開催地選びで頭を悩ませている。
2014年は自衛隊創設60周年だった。日本大使館は7月11日にロッテホテルで記念活動を開催する予定だったが、韓国の輿論の強い反感を引き起こした。
輿論の圧力と国民感情に配慮し、ロッテホテルは活動開催前日の夜になり急に態度を変え、一方的な取り消しを日本大使館に伝えた。日本側は急きょ、大使公邸で活動を開いた。菅義偉内閣官房長官、岸田文雄外相はその後、相次いで「遺憾の意」を表した。
韓国紙・朝鮮日報は、「日本政府はこれに憤り、ロッテホテルでのイベント開催、日本の職員による宿泊を禁止した」と報じた。
安倍晋三首相もこのホテルへの「恨み」を忘れていない。安倍首相は昨年11月、韓国で開かれた第6回中日韓首脳会議に出席した際に、慣例に基づきロッテホテルに宿泊することを拒み、ウェスティン朝鮮ホテルに変更した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年7月5日