日本国産の三菱リージョナルジェット(MRJ)が米国へ向かう試験飛行中、空調システムの不具合により2回続けて引き返した。日本メディアが伝えた。
MRJは今月27日に名古屋空港から米国に向かったが、1時間の飛行後、空調監視システムの不具合により引き返した。
納入が再延期へ
三菱重工業は傘下の三菱航空機と発表した共同声明の中で、検査と空調システムの部品交換後、28日に再び離陸したが、同じ原因により引き返したと発表した。
これによりMRJの納入が再延期されると見られる。MRJは2017年に納入されるはずだったが、三菱重工業は2015年12月、ソフト更新と設計面の改善により2018年第2四半期に延期すると発表した。
MRJは2015年11月に初飛行に成功した。当時は同じく名古屋空港を出発し、遠州灘の上空を1時間以上飛行した。MRJは累計2500時間以上の試験飛行により、運輸省の安全証書を取得できる。すでに米国の航空会社から注文が入っているため、米国で試験飛行を実施しなければならない。
MRJは日本が1962年に開発したプロペラ旅客機「YS-11」に続き、半世紀ぶりに生産された初の旅客機であり、初の国産ジェット旅客機でもある。MRJは小型ジェット機の2大メーカー、ブラジルのエンブラエルとカナダのボンバルディアとシェアを争うことになる。
MRJの全長は35メートルで、座席数は80。2015年10月の初公開から、三菱重工業は現在まで400機以上の注文を受けている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年8月29日