第29回東京国際映画祭実行委員会は26日、コンペティション部門のノミネート作品を公表した。中国の2作品を含む全16作品が、最優秀作品賞「金麒麟大賞」をかけて競い合う。
実行委員会によると、ノミネート作品は歴史・移民・スリル・ロマンスなど様々な題材を取り上げており、世界98カ国・地域の1502作品の中から選ばれた。中国大陸部の監督作品で、范偉や殷桃らが主演する「ミスター・ノー・プロブレム(不成問題的問題)」と、中国香港の司徒慧焯監督作品で、古天楽と呉鎭宇らが主演する「ぬけがら(脱皮爸爸)」もノミネート作品に選出された。
「ミスター・ノー・プロブレム」は中国有名作家の老舎が1943年に発表した短編小説を原作としており、中国の抗日戦争時代を背景とし、重慶の樹華農場が丁務源の管理のもと衰退していくストーリーだ。「ぬけがら」は日本の脚本家、佃典彦氏の生活コメディを脚色した作品だ。
中国の張大磊監督の「八月」、中国台湾の侯季然監督の「四十年」も「アジアの未来」部門にノミネートされている。中国香港の林超賢監督の「オペレーション・メコン(湄公河行動)」、中国台湾の鍾孟宏監督の「失魂」も「ワールド・フォーカス部門」にノミネートされている。
第29回東京国際映画祭は10月25日から11月3日まで東京で開催され、世界各地の200作品以上が上映される。メリル・ストリープ主演のコメディ「マダム・フローレンス」がオープニング作品として上映される。クロージング作品は松山ケンイチ主演の、棋士の生涯を描く「聖の青春」。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月28日