中国「二十四節気」がユネスコ無形文化遺産に 日本などへの影響は?

中国「二十四節気」がユネスコ無形文化遺産に 日本などへの影響は?。 国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産保護条約第11回政府間委員会は11月30日、中国が登録申請していた季節の節目を表す「二十四節気」を無形文化遺産に登録することを決定した。国際気象業界からは「中国第5の大発明」と称賛されている…

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発信時間: 2016-12-08 09:54:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産保護条約第11回政府間委員会は11月30日、中国が登録申請していた季節の節目を表す「二十四節気」を無形文化遺産に登録することを決定した。国際気象業界からは「中国第5の大発明」と称賛されている。  

朝鮮の「七政算内編」、「七政算外編」と「二十四節気」

史料によると、朝鮮三国時代に百済が使用していた暦法は中国南北朝時代の天文学者、何承天が確立した『元嘉暦』だった。『元嘉暦』は旧暦に定められていた冬至のずれを修正したもの。  

朝鮮王朝は当初、朝鮮時間をベースにした『暦書』を持たず、明朝の『暦書』を借用していた。朝鮮王朝は毎年秋に「冬至使節」を明朝の首都へ送り、翌年の『暦書』を持ち帰らせた。  

朝鮮王朝は1433年の世宗大王の即位後、中国暦法をベースに漢陽(現ソウル)を日月輪転の基準とした現地の季節的特徴に適合する「七政算内編」と「七政算外編」の暦法を確立。これは、朝鮮王朝が国の実状に基いて中国暦法を応用した最初の事例となった。  

日本の『和暦』と「二十四節気」  

古代日本では一貫して中国陰暦が使われ、「二十四節気」に沿って労働日と休日が定められていた。中国の中原朝廷による暦書の見直しに伴い、『元嘉暦』、『麟徳暦』、『大衍暦』、『五紀暦』、『宣明暦』を使用。その後、日本人は中国暦の応用を開始し、自らの手で『貞享暦』、『天保暦』など編纂した。  

「二十四節気」をベースとした日本の暦日は「雑節」と呼ばれ、「二十四節気」がもともと地球の公転に基くため、節気に応じて伝統的な計算法により定められた。例えば日本の「雑節」で、節分は中国の「二十四節気」で立春の1日前にあたり、彼岸は春分と秋分を含む1週間となる。  今の日本で春分は国民の祝日となっている。  

ベトナムの暦法と「二十四節気」  

ベトナムの暦法の大部分は、中国の伝統的暦法により作られた陰陽暦がベースとなる。ベトナムは1324年に中国元代の『授時暦』を取り入れ、6度にわたる大幅な見直しを経てベトナム独自の暦法を確立した。  

ベトナムの伝統的暦法は、「二十四節気」の大部分を残しつつ節気の時間を調整し、ベトナムの実状に合う形となっている。ベトナムでは現在、陰暦が正式に使用されているが、民間には伝統的な陰陽暦を使う人もいる。特に農民は依然として、節気に従い労働日と休日を決めている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月8日

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