中国教育部基礎教育二司はこのほど、教材の中で「14年の抗戦概念」の精神を徹底し、「8年の抗戦」という表現をすべて「14年の抗戦」に改めることになったと認めた。中国教育部は各級・各種教材に改訂を指示しており、2017年春季教材で全面的に反映される。
まず、この改訂に歓迎を表する。歴史の事実はすでに、中国人が1931年の九一八事変(満州事変)後に、苦しく卓絶した戦いを繰り広げたことを証明している。広大な中国東北地区では、中国共産党が率いる勇敢な東北抗日聯軍の戦士が活躍していた。彼らは14年間の苦しい戦いにより、76万人の日本軍をけん制し、関東軍の18万人を殲滅した。全国的な抗日戦争を力強く支え、中国人民抗日戦争の徹底的な勝利に多大な貢献を成し遂げた。
この改訂はまた、日本の極右勢力へのある種の反撃でもある。彼らは九一八事変後の東北地区の抗日の歴史を否定している(事変後間もなく、いわゆる「偽満州国」が置かれたため)。14年の抗戦の歴史は、日本の侵略者が支援するいわゆる「偽満州国」が、東北地区の人々に対する酷使・剥奪であることを証明している。東北抗日聯軍の歴史は、東北地区の人々を酷使・圧迫する日本の侵略者に反抗した歴史であり、東北地区の人々が中華民族の独立と解放を求めた歴史である。
それからこの改訂は、中国人の抗日戦争の歴史が一気呵成の全体を貫く歴史であり、局地から全局面へ、そして中国人民反ファシズム戦争の完全な勝利に至る全貌を示している。中国人民の抗日戦争の歴史は、東洋の主戦場を切り開いた。中国人が最も早くファシズムの侵略に反抗し、全世界のファシズム戦争の最終的な勝利に向け、貴重な時間を稼いだのだ。歴史を忘れることはできない。14年の抗戦の歴史こそが、戦後形成された国連を軸とする国際秩序の尊さを証明するのだ。(筆者:厖中鵬 中国社会科学院日本研究所副研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月17日