この事件は国内外のソーシャルメディアでたちまち拡散し、日本の主流メディアの注目も引き付けた。日本のネット上でも、ユーザーがこれを盛んに議論しているが、アパホテルを支持するものばかりである。「この件でアパホテルのイメージは一転して良くなった」という人もいれば、「中国の旅行客を減らすちょうどよい機会だ」「中国の旅行客が日本のホテルの便座を盗んだと聞いたが、アパのはなくなってないだろうな」などという人もいる。
だがすべての日本人がアパを支持しているわけではない。ウェイボーのコメディーチャンネルのブロガー、清華大学大学院生の新野公介(ウェイボーアカウント@kosuke公介)さんは、いつものおもしろい様子を改めて、16日夜にウェイボーに映像を出し、「日本人から見てもアパホテルは早く謝るべきだ」と主張した。公介さんは17日、『環球時報』記者の取材に対し、「アパホテルは自分の考えがあるだろうが、私自身は、謝罪がなされるまで中国人がホテルの宿泊をボイコットしようとするのをおかしいとは思わない」と答えた。彼は、「この事件で多くの人が日本人は皆右翼だと勘違いしているが、多くの日本人は、アパホテルが右翼の背景を持っており、多くの問題を起こしてきたことを知っている。日本語で検索すればさまざまな情報が出てくる」と語る。「こんなことが起こって中日関係が壊されてしまうのは残念だ」
ある報道は、今回の「騒動」はどこに向かうかわからず、日本のブランドがターゲットとなってしまう可能性もあると伝える。日本の有名な化粧品メーカーDHCは、右翼作家の百田尚樹(安倍首相と親しく、NHK経営委員も務めた。第2次大戦の歴史と南京大虐殺を否定している)の出演した番組を賛助・放送したことから、ツイッターとウェイボーで批判を呼んだ。この報道は、「DHCの商品は中国の旅行客に好まれており、アパグループよりも大きな打撃を受けることになるかもしれない」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月19日